ボディスラム・サーキット2002 @
2002.8.22.日本脱出成功 〜 自由の国・アメリカ入国
2002.8.23.HARLEY RACE WRESTLING ACADEMY

ここは自由の国アメリカだんねん・・・
I am King!俺がハーリー・レイスだぜぃ!


前日の21日から都内某所に潜伏していた俺は張り巡らされた捜査網を掻い潜り
なんとか成田空港第2ターミナルに到着し、無事o-chanと合流する事が出来た。
果たして叩けばホコリの出る体の俺は、国外逃亡する事が出来るのであろうか?
今回、俺の国外逃亡の手引きをしたのは、悪名高き(?)近畿日本ツーリスト(株)。
悪徳ボッタクリ商法でその名を轟かせ警視庁からもマークされていると言う噂だ。
今回の国外逃亡にかかる費用だが、デフレのこの御時世になんと309,000円。
かなり足元を見られてるようだ・・・BSCの"B"はボッタクリの"B"が合言葉か?
さらには、米国国際通行税・米国空港税・米国航空保安料と称して6,350円・・・
5大会の観戦チケット代金と称して44,450円を別途料金で支払わされる破目に。
しかも、1ドル=127円という為替レートを全く無視した近ツ独自のレートにて・・・
さらに驚くべき事には、渡航手続手数料(消費税込)と称された6,300円の項目。
簡易の小さな紙切れに必要事項を書き込むだけで6,000円が必要となるらしい。
さらには5%の消費税(300円)をも、しっかりと徴収されるという驚愕のシステム。
大阪⇔東京往復航空券、他を含めての総額は390,840円にまで膨れ上がった。
恐るべし近畿日本ツーリスト・・・不況の最中、生き残って行けるのは間違いなし?



出国まであと僅か・・・捜査班の目を逃れて身を隠す白鳥翼。
(思いっきり目だってた!との噂もあったような気もする?)
愛煙家の俺にとって喫煙所は必須のライフラインとも言える。
神戸からBSCに参加したというT君は嫌煙家にもかかわらず
半強制的に喫煙所に座らされる破目となった・・・御愁傷様!

  

出国審査も潜り抜けて、22日・午後3時50分定刻通り飛び立ったジャンボ機。
捜査班から無事に逃れられた安堵感からか?機内で死んだように眠り続ける。
機内にテレビゲーム、映画などが設置されてたのもあり退屈する事もなく到着。
ヒューストン空港は22日の午後1時50分・・・2時間得したような気分かいな?
やって来ました、遠路遥々と日本から・・・ここは自由の国アメリカだんねん・・・
やのに、空港に喫煙所も無いんかいや!煙草は外で勝手に吸うてくれってか?
半日間も機内で吸いたい煙草も辛抱させて、愛煙家にとっては不自由の国や。

  

ヒューストンから国内線を2時間乗り継いで・・・着いたところはカンザス・シティ。
さらに4時間バスに揺られて、レイスの待つエルドンに向かうという予定らしい。
おそらくメッチャ田舎なんやろなぁ?アメリカ人でも知らんのちゃあうんかいや?
ツアー初日は移動のみという、まさにBSCの本領発揮と言えるプロローグか?
フミ斎藤団長が我々の為にチョイスした初日のディナーは・・・バーガーキング。
挽肉と揚げ芋(フライドポテトか?)に苦悩する8日間は、まだ始まったばかりや。

  

夜も更けてオセイジ・ビーチという湖のほとりのリゾートホテルに到着した一行。
ロビーで注意事項や明日の予定などを説明後にチェックインしてしばしの休息。
「薬が無いんですよぉ・・・あれが無いと目の前が真っ暗になっちゃうかも・・・」
皆の足を止める要注意人物(?)D助の爆弾発言にフミさんもキレかけていた?
まあまあまあ・・・ここは自由の国ア〜メリカと言う事で、この場はひとつ穏便に。
「俺等も一昨年の初参加の時には要注意人物って言われてたんやろなぁ・・・」
o-chanと二人同時に、うなずき合っていた・・・(自覚症状が有るだけ軽症か?)

  

明日のレイス一派の興行はこのホテル内にあるホールで行われるらしい・・・
ホールの扉を何気に開けてみると、そこにはすでにリングが設置されていた。
マットの感触を確かめるBSC一行に混じり・・・リングに上がるフトドキ者も?
「神聖なるリングに土足で上がるなんて・・・」誰かが言い出すと思ってたよ。
今時珍しい童貞オナニー野郎的発言を呟いたのは埼玉在住のI君だった。
「今夜はママの尻の穴に指でも突っ込んで慰めて貰いな!」
よう判らんけど・・・アメリカ人って、こんな風に罵るのんか?

 

BSCにしては珍しい・・・ツインを一人一人にあてがう太っ腹?
リゾートホテルだけに、その部屋もだだっ広くて申し分無し・・・
ついでにブロンズのお姉ちゃんもあてがってくれたらええのに。
「神聖なるBSCを土足で踏みにじるような真似は止めてくれ!」
こんな事、言うてたらI君に童貞オナニー野郎発言されそうや?

机の上にNo Smoking Pleaseの立て札が・・・相撲キング???
横綱はこの部屋には泊まれませんよ・・・つー意味なんやろか?
けっして煙草を吸うな!ちゅう意味で書かれてるんじゃないよね。
なんちゅうても、ここは自由の国で御馴染みのアメリカやもんなぁ。

  

一夜明けて23日(現地時間)早朝5時に目が覚めた為、散歩に出かける。
アメリカに来ても日本と変わらず年寄りが抜けんみたいやのぉ、白鳥翼・・・
何を言うてまんねん!こんな健康的で幸せな事なんて、ありまっかいな!
見てみなはれ、オセイジ・ビーチに朝日が昇りまっせ!ん〜、クリントン?

 

o-chan、神戸のT君と待ち合わせて近くのレストランで朝食を・・・
ビュッフェ・・・つーの?バイキング形式の朝食に血糖値は急上昇。
かまへん、かまへん、なんせここは自由の国アメリカだんねん・・・
なんぼでも好きなだけ喰いなはれや・・・これなんか甘うおまっせ!
誘惑するだけしやがってからに・・・この国は俺を殺す気なんかい?

試合会場を覗くと、早くから設営に精を出す椅子屋のオッサンの姿があった。
o-chanが流暢(やと思う?)な英語で記念写真を撮ってもいいか?と尋ねる。
「リングの前で撮るのはOKだが、リングの中には結して入るんじゃない!」
「は〜い、判りましたぁ!」いや・・・ここでは「YES SIR BOSS!」が正解か?

  

椅子屋のオッサンの言いつけも何処吹く風と・・・調子に乗る(?)3人組。
エプロンに座るわ、ゴングで遊ぶわ、中に入って前転するわで大騒ぎさ。
まるで童心に帰ったような・・・えらくヒネきった子供な訳なんやけどね・・・
チェリーボーイ・オナニー・マシン(英訳?)のI君が居らんで良かったわ。
午前10時にロビー前集合、BSC一行を乗せたバスはレイスのジムへと走る。
道に迷いながら40分は走っただろうか?風景はハイウェイから街中へと・・・

  

ここが一応、メイン・ストリートになるんやろなぁ・・・寂し過ぎるぞエルドン。
「あっ、あれです、あれです!ハーリーが見えました!出迎えてくれてるよ!」
フミさんが興奮気味にマイクで叫んでいる・・・おおっ、生ハーリー・レイスや。
「ハーリー、こんな田舎町に日本人が20人も来るなんて、信じられないぜ?」
近隣のオッサン達から、そう冷やかされていたであろう事は想像出来るわ?
「いつ来るんだ?まだ来ないのか?」とハーリーも気が気で無かったとの噂?

  

「今じゃ隠居の身となったけど、昔の俺は凄かったんだぜ!ベイビー・・・」
そんな気持ちを鼓舞するかのように壁一面に貼られた過去の栄光の証明。
何気に置かれているリングが、ハーリーの台詞の説得力を肉付けして行く。
「ハッハッハッ、判ってるよハーリー。昔のアンタが凄かったって事は・・・」
「今でもこの膝さえ動けば、お前さんみたいな若造なんかに負けないぜ!」
「ああ、そうだ・・・ハーリー・レイスは誰もがリスペクトするチャンピオンさ。」
英語が喋れない俺とハーリーとの間には言葉の壁が重く圧し掛かるものの
ハーリーの目は確かに、そう俺に語りかけていた・・・ような気がするなぁ?
3本のロープに並べられていたオリジナルTシャツやポートレートの数々・・・
言葉の壁が重く圧し掛かれぞ・・・この光景が意図するモノは明らかである。
「さあ日本人よ、思う存分JAPAN MONEYをエルドンに落として行ってくれ!
円での支払いも可能だ、但しレートは近ツ・レートを取り入れているがね。」

そう言ったとか?言わなかったとか?まさにエルドンの商人魂が炸裂か?

 

ここレスリング・アカデミーで修行中の大森も姿を見せた。
大森は現在WLW王者で今夜も防衛戦が組まれている。
「俺の若い頃に比べりゃあ、まだまだヒヨッ子さ・・・」
レイスさん、しつこい年寄りは嫌われまっせぇ?また後で。

 

壁で仕切られた隣の部屋にはウエイト・マシンが並んでいる。
レスラー養成以外にフィットネス・クラブとしても利用出来るらしい。
勝手に器具を使いだし記念撮影を始めたのは白鳥翼@無礼者。
「神聖なる器具を土足で踏みにじるような行為は止めてくれ!」
醒めた目で俺を見つめるI君が・・・そこに居たような気配がした。
「トイレはそっちだ!そこでオナニーでもやっていなさい!」

 

自己紹介されたが英語が不通な上に物忘れが激しいから?
え〜っと、誰やったかなぁ?一応、マイク(仮称)にしとこうか?
かなりの長身、太い腕・・・でも顔は俺の方がデカイ!エヘン!
ハーリー嫁とも記念撮影、俺の魅力の虜となってしまったか?

  

近ツの橋本添乗員が今夜のWLW大会の対戦カードを読み上げて行く。
この頃になると、皆の緊張も解けて悪乗り気味に・・・ベルトで遊び捲る。
I君・・・オナニー終ったかぁ?ベルトは神聖なモノじゃあ、ないのんかぁ?

  

御多分に漏れず・・・WLWベルトで記念撮影に精を出す白鳥翼。
ベルトに噛み付くポーズを撮りたがるのは時代遅れの昭和の証。
今時のチャンピオンでベルトに噛み付く、そんな奴は居らんやろ?
けど、ここはHARLEY RACE WRESTLING ACADEMY昭和の名残。
週プロのアメリカ特派員・リンダとも記念撮影・・・手当たり次第か?

  

流石、老いてもレスラー・・・WLWベルトに負けじとNWAベルトを持ち出す。
こういう虚栄心と負けず嫌いな性格に勘違い(?)がレスラーの魅力でもある。
遂に生きる伝説ハーリー・レイスと一枚の写真に納まり感動の嵐が俺を襲う。
願わくば・・・キラキラと光り輝く新品のNWA"レプリカ"ベルトなどではなく・・・
鈍く輝き疵ついた、歴代王者の魂の篭ったNWAベルトで撮りたかったかな。

キッチリとハーリー・マジックにハマりTシャツ(2枚も?)を購入した白鳥翼。
フミさんのアシストでサインを貰い「夢の3ショットが実現や!」(o-chan:談)

  

一冠王、二冠王、三冠王と・・・だんだん歯止めが利かなくなって来たぞぉ!
「他にベルトは無いんかいや、ゴルァ!」誰かこの悪乗り親爺を止めてくれ!

  

ハーリーへの質問コーナーはジムの外へ場所を移しての開催となった。
「おいおいおい!エルドンの村民の皆さんよぉ!キチッと見てくれてるかい?
遠路遥々と日本から、これだけの奴等が俺様に会いにやって来たんだぜ!
どうだいオラァ、ビッグマウスなんかじゃ無かっただろう・・・I am Kingだぜ!」

ショーウィンドウではWWF時代のKINGコスチュームが苦笑いをしていた?
関口宏ポーズで御満悦のKING・・・つーか、膝の調子がかなり悪いらしい。

  

いろんな質問が乱れ飛ぶ中、週刊白鳥翼的に特筆すべき質疑応答は・・・
昨年6月に発表までされながら何故か?流れてしまったセッド・ジ二アス戦。
ここでジ二アスの話題を出すとは・・・空気の読めんやっちゃなぁ、誰やねん?
ふと顔を覗き込むとo-chan・・・なんや、アンタなんかい!(わざとらしいか?)
ハーリー曰く・・・ジ二アスはエルドンに1週間程滞在してジムに通っていた・・・
スパーリングを見て日本での対戦に承諾したが三沢からストップがかかった。
う〜ん、メジャーの圧力で流された訳か・・・いや、そんな問題じゃ無いやろう?

  

ここでレスラーではないが日本に留学していたというハーリー@息子が登場。
息子も引っ張り込んで、ハーリー父子との撮影会に雪崩れ込む・・・悪乗りや。
「こないなったらハーリー嫁も呼んで、ハーリー一家との撮影大会やぁぁぁ!」
そんな俺の発言を小耳に挟んだo-chanは、しっかりと俺のアイデアをパクル。
抜け目が無いっつーたらええのか?偽造王っつーたらええのか?アッタクゥ。
  

ジムの斜め向いのレストランにて、ハーリーを囲んでのBBQランチ。
なんや、ハーリーが焼いてくれると思ってたのに出来合いかいや?
「お代りは自由だぜ!遠慮せずに好きなだけ頬張ってくれよ!
なんつーたって俺は元NWA世界チャンプなんだからよぉ・・・」

これも高額ツアー代金の内・・・誰が遠慮なんかしますかいな。

 

腹一杯にBBQを詰め込んだ頃、次々と挨拶に現れる門下生。
「彼はジムのインストラクターも兼ねて、レスラーをしています。
こっちの彼はNOAHに来日経験の有るレスラーらしいですね。」

ソーリー・・・NOAHは俺の守備範囲外やから、判らんねん?



こちらは日本から米国修行に来ているとうレスラーです。
NOAHという団体に所属している大森さんという方です。
御免・・・NOAHは俺の守備範囲外やから、判らんねん?

 

 

ハーリーんとこで購入した2枚のTシャツがこれ。
黒いのは渡米前、佐野直大先生に頼まれた土産用。
だけど、いつ渡せるかは不明・・・自分用になるかも?
白いのはTHE KINGのロゴが気に入り購入したものの
表にはハンサム・・・いや、KING・ハーリー・レイスの
写真がプリント・・・ちょっと着るのには勇気が要るか?
値段はどちらも$15やったかな?$20やったかな?
数日前の事なれど、しっかりと忘れてしまってんぞ・・・

 

ハーリー・レイス・レスリング・アカデミー見学も何事も無く無事終了。
ホテルに帰る途中で飲料水を確保する為、スーパーに立ち寄った。
ここ自由の国アメリカには関西で言うトコロの"冷コー"が存在しない。
(週刊白鳥翼・編集部注:冷コー=アイス・コーヒー)
「血糖値が高くてもこれなら大丈夫、カロリー0%のコーヒーですよ。」
俺の血糖値を気遣って商品を差し出してくれたのは神戸在住のT君。
「スマンなぁ・・・いろいろと気遣ってもろうて、嬉しくって涙が出らぁ。」
ただ、ちょっと他のドリンク類と毛色の違う容器が気にはなっていた。
やっと"冷コー"のブラックが飲めるぞ・・・帰りの車中でフタを開けて
イッキに喉に流し込む俺・・・♪チャラリ〜ン、鼻から牛乳、ゲフォッ!
なにがコーヒーじゃ!こりゃあ砂糖のメッチャ入ったフレッシュやぞ!
滅茶苦茶甘いやんけ!俺の血糖値を上昇させて殺す気か、ゴルァ!
この後、T君@神戸在住を小1時間問い詰めたのは言うまでもない。



散々な目に合い部屋に戻ると・・・NO SMOKING PLESEの前に灰皿が?
しかも二つも置かれてあった?相撲KING・・・横綱も煙草を吸うのんか?
ここは自由の国アメリカだんねん・・・煙草位は自由に吸わせてくれや・・・

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