国際プロレス 第94回IWA定期戦SPECIAL
2003年1月12日・鶴見青果市場

10年先を行く国際プロレスの感性


  

今やイタオタ系ファンの間では、伝説と化したジャスコ駒岡店・・・
訪れる観客達の空腹を満たす為には、必要不可欠な存在らしい。
1階食料品売場では、ショッピングを楽しむ(?)選手の姿も見れる。
しかも国際プロレス公式トイレも設置されているというスグレモノ。
その無くてはならぬ存在のジャスコ向かい側に、鶴見青果KKが。
驚く事に、会場となる鶴見青果市場は法人化されていたのだっ!
しかも世間的に信用度が高い株式会社とは・・・あなどれんなぁ?
鶴見青果市場・・・関西では「いちば」と発音するのが一般的だが
こちら関東地区では、「しじょう」と発音するのが一般的らしい・・・

 

会場となる鶴見青果市場前の電柱に張られた宣伝ポスター・・・
そこに何気に吊るされているのは割引優待券。(1000円OFF)
これでは来場者全員に前売り料金で入場されても仕方が無い?
優待券に気付かず通り過ぎた者だけが馬鹿を見ると言うのか?

 

そんなシステムを知らずに、ぴあで前売り券を購入していたツワモノも。
常連客によると、ここでコンピューターチケットを見るのは珍しいらしい?
当日券と比べると、その違いは歴然である。(写真左下側が当日入場券)
以前発行の当日券には、本体とモギリ部分の番号が違うチケットが存在。
なんというアバウトさ!まさにファジー・・・いや、ファンタジーであろうか。
今後はプロレスとは呼ばず、ファジー・ファイトと呼ばされると言うのか?
また、それをコピーして持ち歩いているという(?)素晴らしい常連客もage。

  

会場内に足を踏み入れると、セピア色に染められた商品が並んでいる。
使い古された数々の品物と、色褪せたジャケットに包まれたビデオが・・・
捨てるにも捨てる事が出来ない不要品を、なんとか現金化しようという。
これぞ、まさにフリーマーケット!その原点を見せ付けられた気がした?

 

平成国際血盟軍の年季が入ったフラッグは金20000円也。
剛とJバーが巻いた?伝説のタッグ・ベルトは金70万円也。
(編集部注:但し、これは1月12日現在での価格である。)
極太親爺・剛竜馬の新宿駅での活躍が報道された今では
プレミアがついて、さらに高額に跳ね上がっている可能性
は大である・・・2月9日の次回定期戦で価格に注目せよ!



DDTに辞表を提出、姿を消していた藤沢一生が居た!
フリマで愛用品を出品、これで生計を立てているのか?
間近で見たけど・・・いやぁ、やっぱりメッチャ似てるわ。
3月1日・横浜で、W健介の出現を望むのは俺だけか!

 

ここは一膳飯屋か?大衆酒場か?指定席に並べられた丸椅子。
席番号の表示も非常にアバウトで、団体の方向性を観客に提示。
会場に足を踏み入れてから、30分も経っていないのにも拘らず
俺の波長とピタリと噛み合った国際プロレス・・・来て良かった?

  

開始前のリングで汗を流す国際所属・・・いや、ナイトメアー。
死神を筆頭に練習生や、素顔の唯我なんやろなぁ?これは。
その無防備さに、こちらが気遣ってモザイク入れてしもたわ。
結して悪意つーか、ビデ倫にふれるからじゃないから念の為。



「いよいよ来週!アノ興行のチケット前売り中!」
人目を忍んで声をかけていたアイアンマン西田。
アノ興行って・・・$アノ興行$の事なんやろなぁ。
一万円の昼夜通し券が3枚は売れていたような?
ちゅう事は、俺を含めて4人は集まる訳なんやね。
こちらは市条例で売買が禁止されているとの噂?

  

開始前には、顔面打撃禁止のアマチュア・マッチ開催が御約束らしい。
参加費用は3000円・・・銭出してまで痛い思いせんでもええやろに?
これも国際プロレスの資金源・・・いや、五郎ちゃんの飯の種なんか?
参加4選手によるトーナメント戦には、あのビデオ吉野も出場していた。
試合の方はと言うと・・・ネタは一切無しで、みんな大真面目なんやね。
ルールあるところに反則あり・・・いつの日か、メインを食ってしまう位の
ビッグファイヤーを出したりなんかするアマチュア戦士の登場を望む?
 

ここで早くも休憩時間が・・・インディ時間とはいえ押し過ぎやで!
1月26日・CMAの前売りを売るブシドーの前に立つサイン親爺。
結局、試合が開始されたのは午後3時を少し廻った頃だった・・・

< 編集部:注 サイン親爺とは? >
西の淡路、北の黒豚と並んでイタオタ達が神と崇める東の巨頭。
横浜地区限定ながらも、その異名は関東一円に響き渡っている。


  

Jrタイトル戦に出場予定の森谷さんが検査入院で欠場だとかどうとか?
その変わりにタッグ・トーナメントが開催されるとの説明があったような?
但しマミーやデモニオなど、被り物系の怪奇派は揃って出場拒否らしい。
5人だけで、のべ8人参加のバトルロイヤルをやってのけたYMBって・・・
時間差で入場して来る選手達、ロイヤルランブル形式なんやろかねぇ?
国際プロ側もアバウトやけど、負けず劣らず見てるこの俺もアバウトや。
そんな小さな事(?)を気にするような選手、観客達は皆無とも言えるか?
おい、サイン親爺!お前どう思う? 何を感じながら試合を見ている訳?

  

BENTENに扮するGENTAROも見れた事やし・・・来て良かったんやろなぁ?
昨日のノーマル蜂巣からパワフル蜂巣に、中途半端な変貌を遂げた蜂巣。
二日後の佐野興行ではマッチョパワフル蜂巣での登場が予定されている。
次回SGP出場時には、マッチョパワフル"メル友"蜂巣へ変身してるのか?
(某選手のジェラシーにより、マッチョパワフル封印の危機との噂も・・・)

  

ナイトメアー練習生ブルーデイモンのマスクで戯れる微笑ましい光景も・・・
五郎ちゃんも、その輪の中に入って行ったりなんかして・・・仲睦まじいね?
出場選手にとっても、仕事と遊びの境界線がファジーなんやろな?きっと。
たった今、気付いた事がある?・・・このバトルロイヤルでの退場順によって
タッグ・トーナメントの組み合わせが決定されるらしい?ん〜、ファジーだ!

  

フォールされた訳でもないのに・・・試合途中で帰り出す五郎ちゃんと死神。
一応トーナメントの組み合わせの為に、辻褄を合わそうとしてんのやろか?
ファジー・ファイトがウリやのに・・・変な所だけは、キッチリとしてるんやね?
アバウトに見える反面、キッチリとしてる・・・さては五郎ちゃんってAB型?

  

激戦の末?タッグ・トーナメントのチーム編成が決定したのであった・・・
この会場で誰が、その組み合わせに注目しているというのであろうか?
ここでは、そんな組み合わせなどは・・・屁の突っ張りにもならんですよ!
誰と誰が組んで誰と誰のチームと対戦しようが、どうってこたぁねえや。
対戦カードに依存しないという意味では、W1の元ネタと言えるのかも?
10年・・・いやいや、1週間程は先を走り過ぎたみたいやね五郎ちゃん。
ようやく時代が国際プロレスに追いついたと言っていいのではないか?
すでに追い越されて、取り残されている・・・と言う説も捨て難いような。
一応、カラスが優勝したんやけど・・・何の意味があると言うんやろか?



ちゃんとマスクを返して貰えたみたいやね。
オナ二ーばかりに精を出してちゃダメだよ?
タッグ・トーナメント1回戦

  

仇敵同士がコンビを組んだ・・・というアングルを演じているらしい・・・
「お前、俺の挑戦を受けるって約束したじゃないか!」詰め寄る死神。
「だから、忘れてたんだよ・・・悪かったって謝ってんじゃないかよぉ!」
飲み屋で喧嘩するオッサンの会話やん!と言うより、子供の喧嘩や?
けど、妙なリアリティがあるのは・・・御両人の素の部分が見えるから?

  

鶴見 vs 荒井、死神 vs 蜂巣・・・一応、師弟対決と見てええのかな?
試合時間が5分に満たない短期決戦にて決着がついてしまったけど
開始時間が押して、巻が入ってるのか?いつも通りの試合時間か?

  

「だから、さっきからスマンって言ってんだろ!」弁解する五郎ちゃん。
それは人に謝る時の態度じゃあ、ないような気もするんですけどね・・・
サイン親爺も菓子パンを頬張る口を止めて、成り行きを見守っていた。
けど・・・メインでタイトル防衛戦(しかもデスマッチ)を敢行する王者が
バトルロイヤルに続いて、タッグ・トーナメントにも出場なんですかぁ?
いやぁ、凄いぞ!五郎ちゃん・・・アンタこそリアル・チャンピオンだぁ!
鶴見五郎/○死神(4:19 体固め)荒井修/Xパワフル蜂巣

  

ふと我に戻ったかのように、菓子パンを頬張り出したサイン親爺。
サイン親爺に淡路さんと同じ匂いを感じているのは・・・俺だけか!
この場末の会場には、ちょっと渋過ぎるような・・・ファントム船越。

  

トウカイブシドーV3と対戦するのは、これまたトウカイブシドーV3?
「?」の部分は「かな?」と首を傾げながら読むところがミソらしい・・・
激しい空中戦の同士討ちで火花を散らし、リング上を熱く変え行く!
トウカイブシドーV3/V3?/GL vs 前田光世/ヤセ矢口/上海キッド
そんなシックスメン・タッグマッチが見てみたいような・・・気もする?

  

一人チョークで苦しむブシドー・・・意外とウケたから「もう一回いい?」
こんどはV3&V3?・・・二人揃って、一人チョークで「もう一回いい?」

  

やっぱり渋過ぎるぞ、ファントム船越!この会場では浮き捲りか?
どうでもええけど・・・そんなに、お尻が痒いのか?トウカイブシドー。
一応、リングの上なんやから・・・緊張感を大切にして欲しいもんや。
○ファントム船越/トウカイブシドーV3?
(11:03 ジャパニーズ・レッグロール・クラッチホールド)
トウカイブシドーV3/X不知火


  

続いては怪奇派登場・・・デビル組と対戦するのはエル・コマンドV組。
オラァてっきり怪奇派ってえのは無口なモンとばかり思っていたけど?
怪奇派レスラーでも、リング上で喋ったりする事があるもんなんやね?
しかも相手の耳元でこっそりボソボソと・・・丸聞こえだったってばよぉ!

  

イマイチ訳の判らんうちに、新宿鮫&デビル組が勝ちあがっていたような?
鮫しゃん、アンタもメインで世界ヘビー王座に挑戦する体なんやからさぁ?
いやぁ、国際プロレスってえ団体は・・・ホンマ、何て言うたらええものやら。
それでこそ、IWA世界ヘビー級王座の権威が高まるってえもんやで・・・
○新宿鮫/デビル(5:16 片エビ固め)エル・コマンドV/Xバイキング・タニグチ

 

1回戦最後にはバトルロイヤル出場を拒否したマミー登場。
控え室では、魂の抜け殻状態で出番を待っていたとの噂?

  

こちらも怪奇派?BENTENとタッグを組んで出場は・・・ブラック・マミー。
サイン親爺の大事なスケッチブック入り紙袋をひったくりながらの入場。
おいおい、まさか・・・この中に22000円が入っている訳じゃあるまいし。
こちらのネタも10年・・・いや、3日は先を走り過ぎてしまったみたいね?
まさに霊能力者の如く、時代の先読みに長けた国際プロレス恐るべし!

  

試合の方も、敵対するはずのマミーとブラック・マミーが連携技を出す。
まさにプロレスと呼んではいけない、ファジー・ファイトを見せてくれた。
しかし最後に手を握って、勝利を分ち合ったのはGENTAROとブラック?
これぞプロレスと呼んではいけない、ファジー・ファイトの真骨頂かい!

  

退場する時、何故か?サイン親爺の元へと駆寄って行くブラック・マミー。
まさか「落ちていたのを拾っただけです。」とでも弁解するつもりなんか?
そのマミーにサインを求めるサイン親爺・・・マミー、お前も書くんかいっ!
ホンマここだきゃあ、選手も観客もどうしようもない・・・いや、素晴らしいね。

  

それをまた、誇らしげにミンナに見せるか!困った親爺やで、しかし・・・
毛色は違うけど・・・淡路さんと同類の人種になるんやろなぁ、やっぱり!
いやぁ、サイン親爺はええなぁ・・・もうお腹一杯です!勘弁して下さい。
○BENTEN/ブラック・マミー(2:15 片エビ固め)ザ・マミー/X負死鳥カラス
 

タイトルマッチが控えてるのにも拘らず、すでに2試合をこなした両選手。
主催者サイドはともかくとして、鮫のギャラは割増料金なんやろかなぁ?
えっ、ここでギャラ問題はケーフェイ? 気分が悪くなってしまうらしい・・・

  

とんとん丸社長を引き連れた死神が、しつこく食い下がって抗議する。
「今日の相手は鮫だから・・・来月ここで、お前の挑戦を受けてやるよ!」
マイクを持って叫ぶ五郎ちゃんに、会場のアチコチからツッコミが入る。
「来月はタッグ・トーナメントの決勝だろ!五郎ちゃん、覚えてるのか?」
そんな野次を無視してんだか? 耳が遠くなって聞こえないんだか・・・
あくまでマイペースに、予定通りのアングルを進行していく五郎ちゃん。

  

死神と揉み合う隙をついた新宿鮫のパンチが決まり、五郎ちゃんダウン!
この試合は・・・相手から10ダウン・カウント、または3カウント・フォールを
奪った者に、ファイヤー・グローブを装着出来る権利が発生するルールだ。
ファイヤー・グローブ装着に手間取る鮫、それをマタ〜リ待つ五郎ちゃん。
いいなぁ・・・のどかだぁ・・・都会の喧騒も忘れられる程、居心地がいい?

  

燃え盛るファイヤー・グローブが、容赦無く五郎ちゃんの顔面を襲う。
「百均!」 湧き起こる百均コール、こんなもん百均で売ってんのか?
ギャラも含めてのローコスト経営に、五郎ちゃんの経営哲学を見た!

  

新宿鮫の猛攻を凌いだ五郎ちゃんが、3カウントを奪い反撃に移る。
左手のファイヤー・グローブが不気味な炎をメラメラと燃やしている。
つーか・・・アンタ等、二人とも一歩間違えば髪の毛が燃えちゃうよ!
どちらも引火し易そうで、すぐに燃え広がりそうな髪型してんだから。

  

会場内を恐怖のズンドコに陥れる程、緊迫感のある攻防が続いて行く。
けど・・・何故か・・・どこかマタ〜リとしているような・・・実にのどかだぁ!
これは国際プロレスという団体名ゆえか?鶴見青果市場の会場効果?
五郎ちゃんの人柄によるモノ・・・ってえ事は、全く問題外なんやろなぁ?

  

こんなに緊迫した展開が、目と鼻の先で繰り広げられているのに・・・
何故?観客達の表情はと言うと、ニヤニヤと笑っているのだろうか?
やっぱり、これは五郎ちゃんの人柄によるものと思っていいのかな?

  

遂にファイヤー・グローブを捨て去って、試合はジュース・マッチへと・・・
カッターなんてえ洒落たモノが使われるはずもなく、かきむしって流血。
細部にまで渡り、ローコスト経営を徹底していると言うのか五郎ちゃん!
アンタは経営者の鏡だ!間違うても行き詰まって、あぼ〜んは無いわ!

  

鶴見に侮辱された死神がタイマツを持ってキャンドル・サービスをした為。
これが週プロiモードにも掲載された、公式最低・・・いや、公式裁定である。

  

「死神、このヤロー!来月、お前とタイトルマッチをやってやるよ!」
興奮しながら対戦を受けた五郎ちゃんに、観客がツッコミを入れ捲る。
「五郎ちゃん、だからぁ来月はタッグの決勝戦があるんだってば・・・
さっきやったばかりの事を、もう忘れてるんだから・・・使えないね。」

数日後、国際プロレスから次回定期戦の対戦カードがリリースされた。
トーナメント決勝ありーの!鮫との再戦ファイヤー・グローブありーの!
死神とのIWA世界ヘビー戦ありーの・・・全部、実現させんのかいや!
ひとつのネタで数興行を、引っ張るだけの余裕が無いと言うべきか・・・
少ない選手招聘数で、ローコスト経営に徹してんのかは知らんけども。
カードの出し惜しみはしない国際プロレスがファンを裏切る事は無い。
出し惜しみをするどころか・・・「曝け出し過ぎや!」と言う声もチラホラ。
ファイアーグローブ・マッチ IWA世界ヘビー級選手権=60/1
鶴見五郎(6:41 無効試合)新宿鮫


 

興行の最後を〆るのは、リングアナ伊藤こーへーの口上らしい。
アンタもこんだけ濃〜いオタに囲まれて、よく喋れるもんやね?
変な所で、妙な感心をさせられてしまったよ・・・いや、マジで・・・



CMAチケットの売れ行きが芳しくなく、押し売り気味のブシドー。
「CMAチケは残り僅かで〜す!あんまり持って来てないから・・・」
「国際プロレス見に行くの?あんまり、面白くないっすよ!俺は行かねぇ。」
おいおい・・・アンタ一応、その国際プロレス所属選手のはずじゃないんか!
某選手の忠告も聞かずに観戦したけれど、俺には波長が合ってしまったよ。
いやぁ、国際プロレスはええなぁ・・・何処がええのかは説明出来へんけど?
奈良の某アソコと、名古屋の某アソコと、同じ匂いが感じられると言うのか?
目からウロコが落ちたつーか・・・ティンコの皮が剥けた、と言うたらええのか
選手と観客が一体と化した、実に素晴らしい異空間だったような気がする?
こうなったら、次回は「スナックGT」にまで突撃取材するっきゃないやろね。

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