冬木失神、救急車で病院直行/WEW
<WEW:京都大会>◇2日◇京都・KBSホール◇観衆1200人

WEW冬木弘道コミッショナー(42)が脳振とうを起こし、救急車で京都市内の病院へ直行する事件が起こった。
2日の京都大会で、冬木はメーンイベント中に敵対する田中将斗(29=ZERO−ONE)をイスで襲撃。
しかし返り討ちにされた際に頭部を強打し、一時意識を失った。検査の結果が軽い脳振とうで大事には至らなかったが
医師の指示次第ではWEWが勝負をかける明日4日横浜大会への合流も微妙。WEWは大激震に見舞われた。
会場が徐々に静かになっていった。この日のメーンは、4日に横浜で激突する金村と田中の最後の前哨戦。
11分すぎの場外乱闘で本部席の冬木が田中にイスを強奪されると、事態は思わぬ方向へ発展した。
まず冬木が、田中からイスを奪い取ってのどを突く。その上ロープをまたいで舞台をリングへ移す。
だが、マット上ではすぐに形勢が逆転。簡単にイスを奪い返されると脳天へ一撃浴びる。
よろけたところ、さらに机の破片で強烈に脳天を打ち抜かれた。
崩れるように、あおむけに倒れた冬木は、額から血を流して失神。
異常事態を察して駆けつけたセコンド陣が意識を失っていることを確認すると、試合中にもかかわらず救急車を要請した。
観客が不安そうに冬木を見つめる。「どけ」「通路あけろ」と怒号が飛ぶ。
要請から約5分後、救急車が到着。冬木は担架で運ばれ、病院へ直行した。
幸い車内で意識を取り戻し、軽い脳振とうだったことが判明。それでも横浜決戦直前の緊急事態に
関係者は不安を隠せなかった。
直腸がんで引退して以来、約半年リングから遠ざかっている。
少人数で団体を運営するため、この日も寒風の中2時間以上も入り口でもぎりに立った。
しかも48時間後に勝負の横浜大会を控えた上、ZERO−ONE橋本代表からは絶縁も示唆されて
心身ともに疲労がピークだった。そんな状況下での冬木のダウン。
WEWの生命線ともいえるZERO−ONEとの交流継続がかかる横浜決戦へ、にわかに緊張感が漂い始めた。

▽60分1本勝負
黒毛和牛太(勝ち)、田中将斗{エビ固め 13分49秒}チョコボール向井(負け)、金村キンタロー

(写真=田中将斗らZERO−ONEの攻撃を受けた冬木コミッショナーは
チョコボール向井(左)らの手によって救急車に運ばれる=撮影・黒河謙一)


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