J2K ビッグ・ラリアート・フェスタ 2002 @
2002年9月22日・羽曳野コロセアム・サブアリーナ

見猿・言わ猿・聞か猿・書か猿・・・
俺はアイアン・マウス!メッチャ固いで?


大会予定日一週間前になって、ようやく旗揚げ戦開催の知らせが入る。
オラァまた、暗礁に乗り上げ捲り(?)で中止になったんかなと思ってたわ。
まあ何があったのかは、見豚・言わ豚・・・いや、見猿・言わ猿・聞か猿?
この歳になってまで、世間を狭くするような事は回避するのが得策やで。
俺の場合は"書か猿"が一番重要なような気もするが・・・それは無理!

  

最近、俺の顔を見かける度に寄って来て写真撮影を強要する守屋代表。
エセ・マスコミへの露出作戦はJP2000、今後の展望を睨んでの戦略か?
アンタがそんなんやから、山本までもが御覧のポーズで「ハイ、チ〜ズ。」
しばし雑談するも、見猿・言わ猿・聞か猿・書か猿・・・俺ってオトナじゃん。

  

試合前に予告されていた雑談・・・いや、記者会見は花山車広報ひとりきり。
体育館玄関横の喫煙所で寂しく語り出す・・・前回は会議室を使ったのにね。
その内容は、見猿・言わ猿・聞か猿・書か猿・・・俺って、やっぱオトナじゃん。

その花山車広報が今日の全試合を裁くと言う事らしい・・・レフェリー初体験?
開始前の朗読調で緩急の無いMCは超不評・・・いや、語り草となっていた?
選手コールを受け持つのは、怪我数珠繋ぎ男と巷で噂される川口が務める。
足の怪我の為、本部席からのコールとなったがハッキリと響き渡る声は適任。
花山車広報の伝説の朗読後やから、余計にそう感じられたのかもしれんなぁ。
ここら辺りのネタは当り障りが無いから、見鷹・言う鷹・聞い鷹・書い鷹やね?

  

J2Kの盟友・吹本がいる、因縁の船崎がいる・・・民安亮がリングイン!
結して交わる事は無いと思われた両者が遂に同じリングに並び立った。
思い起こせば1年前にJP2000を激震させた、あの黒い噂事件で・・・
いや、今更もう何も、見猿・言わ猿・聞か猿・書か猿・・・オトナ、オトナ。



希望を胸に抱いて船出したばかりのJ2K。
旗揚げ戦がラストマッチとなってしまうのか!
複雑な面持ちでリングの一角に寄り添う3人。

  

オープニング・マッチはJP2000定番の若手対決で大会はスタート。
JP2000の次期エース候補と噂される(?)季節遅れのベッカム山本と
毎回鳥取から軽四輪を転がしてやって来るという男・・・藤原の対戦。
裁くレフェリーは、極度の緊張ゆえか?天使の輪が光る花山車広報。
一応、髪の手入れは気遣ってして来た・・・と言う事なのであろうか?

  

空中戦が繰り広げられるだろう・・・との観客の予想を裏切るかのように
関節技の攻防で見る者の意表を突く両選手、意図的にしているのか?
その狙いが判って見ている者は、ほんの一握りしかいてへんと思うで。
意図的に狙ったのではなく、何も考えてなかったという噂もチラホラ・・・
試合中、忘れられ放置された階段がスタッフの少なさを物語っていた。
見猿・言わ猿・聞か猿・書か猿・・・ティンコは軟らかいけど口は固いで!

  

試合が終盤に差し掛かり、地味な攻防から一転して空中戦が交差する。
花山車広報、朗読・・・いや、MCの時にもこんな緩急をつけなアカンよ?
やっとこせ階段の存在に気付いて、リング下に片付ける臨時スタッフ(?)
見猿・言わ猿・聞か猿・書か猿・・・財布の紐も固いで!いや、軽いでか?
(注:紐で閉じる財布なんて、今時どこを探してもあらへん、あらへん)

  

「お待たせしました、スーパーフラ〜イ!」心配せんでも浸透して来たで。
改良版として「お待たせしました、車海老フラ〜イ!」って言うのはどう?
ただの海老フライじゃなしに、車海老つーとこが味噌な訳なんやけどね。
地団駄踏んでからのタックル・・・いや、今風にはスピアーって言うんか?
こちらも今後、ウリにして行こうちゅう魂胆かいな?流石、次期エースや。

  

どう突っ込んでやろうか?と、意地悪く・・・いや、暖かく見守ってたけども?
初レフェリングとは思えん、キビキビとした裁き具合を見せた花山車広報。
ホンマは鏡の前でポーズをとって、毎日猛特訓でもしてたんじゃないんか。
なんちゃって長州から実技指導を受けながら・・・ちょっと小さな自己満足?

JP2000の明日を背負って立つ若手同士の闘いは15分ドローで終った。
気張って背負い込んで、潰されんように気つけてな・・・余計な御世話か?
忘れてたわ、今日はオトナやったんや・・・見猿・言わ猿・聞か猿・書か猿。
ここで一句・・・白鳥翼、毒が無ければ、ただのアフォ・・・おそまつでした。
山本淳福(時間切れ引き分け)藤原卓也
  

クリプトキーパー1号は、まだDZW・USA所属という事でええのかな?
一昨年の旗揚げ戦以来、数々の幻想と勘違いを与えてくれたDZW・・・
その名残とも言うべきキーパーを迎え撃つのは、浪花の蹴撃王・玉田。
取材を重ねるうちに、情に深く涙もろいという一面を持つ事が発覚した。
次回対戦相手は試合中に、凶器よろしくテレビデオでも持ち出して来て
「蛍の墓」でも上映したったら、泣き崩れてKO出来る事は間違い無し?

  

キーパーも、ええ味出してんねんけどね・・・晩飯に添えられた一品的な?
アンタ、折角誉めてんのに、ラダ―にブレーンバスターしてどうすんねん?
直接投げ付けても、相手に与えるダメージってえのは同じやと思うけど・・・
こういう無駄な動きの上に成り立っているプロレスって・・・奥が深いんやね。

  

蹴撃手玉田の怒り爆発!体育館の壁までキーパーを追わえ廻して行く。
サッカーで鍛えた(?)重い蹴りでキーパーのミゾオチにナイス・シュート!

 

「女にゃ甘いが、男にゃキツイ!情にモロイのがタマに傷。
わいが浪花の"デンジャラス・キッカ―"玉田耕一じゃい!」

女に甘くて、情にモロイ・・・って?まさか、寄付金を使い込んで
キャバクラの姉ちゃんに騙されて貢いでなんかしてないよなぁ?
「田舎で一人暮らしの母親が病気を患ってお金が要るんです。」
今時、誰も信用せえへんベタベタな身の上話に騙されてるとか?
はっはっあ〜ん、なんとなく真相が判って来たような気がするぞ?
ここで見猿・言わ猿・聞か猿・書か猿の出番かぁ!オトナやからね。
玉田耕一(パワーボム)クリプトキーパー1号
 

何故か?予告も無しにリングに上がり、ウダ話を始めた川口。
負傷している痛々しい右足を引き摺りながら・・・その真意とは。
大分とガタの来てる・・・いや、年季の入っているリング使用の為
「どうみても、リング調整の為の時間稼ぎとしか思われへんよ!」
鋭い指摘で突っ込み捲るGM。(ゴング・マサ吉の略:民安亮命名)
そうやったんか!アンタ、鋭い観察力を持ってんなぁ?尊敬するわ。
試合後には「深読み過ぎや!」と民安には笑いとばされてたけどね。



「おい、金澤!」民安のお気に入りのGK。
  

今日、引退式を迎える事となった民安・・・リング上では敵対しているが
よき理解者とも言える吹本、DZW・USA所属のフレディ組と対峙した。
多分、正式には最後の絡みと言う事になるであろう・・・民安 vs 吹本。
短い間ながら見続けて来た二人の激闘の数々が脳裏をよぎって行く。
よぎってはいるけど・・・あの場面では、どうだこうだと問い掛けられても
イマイチ覚えてない事が多いから、あんまり俺には振らんといてね・・・
プロレスはその瞬間が楽しめたなら、それで最高!と言い訳してみる。

  

まるで吹本&フレディとの別れを惜しむかのように、前面に立ち闘う民安。
一部では、パートナーのZUNZUNのスタミナ不足を補っていたとの噂も?
噂の渦中にあるZUNZUNも、民安に惜別の意を込めていたのだろうか?
いつもとは一味違った(50%増量・当社比)厳しい攻めで相手組を圧倒。

  

外に出るのが好きな人・・・と呼ばれる吹本は民安を得意の場外に誘う。
去り行く者にはなむけの言葉はいらない・・・これが俺流の贈る言葉だ!
本部席の机の上で餞別代わりの、パイルドライバー on the desk 一閃!
真っ二つに割れた机と共に崩れ落ちて行く民安と吹本・・・何もかもが・・・
さり気無く負傷した右足をかばう川口・・・細かいとこまで見逃せへんで!
試合の流れは忘れても、こんな場面だけはしっかりと覚えている嫌な俺。

この直後、吹本に襲い掛かるZUNZUNには妙なリアリティが感じられた?
強烈な張り手で吹本を蹴散らして行く、その怒りの形相に後退りする吹本。
マジギレしたんじゃないのか?ZUNZUNの新たな一面を垣間見たような?

  

闘いの場をリングに移し、ラリアートの乱れ撃ちで吹本を吹っ飛ばして行く。
撃つ民安もさる事ながら、それを一回転して受ける吹本にも哀愁を感じる。
無責任に煽って怪我でもされたらと思えば、つい筆が鈍ってしまっていたが
普段は物静かな性格ながら、一度リングに上がれば覚醒状態となる吹本。
そのハイになった状態で、自虐的かつ危険なパンプや攻めで観客を魅了。
俺はそんな所に、吹本賢児というレスラーの存在意義と艶気を感じている。
撃ちも撃ったり、受けも受けたり・・・もうこの絡みを見る事は出来ないのか?

  

その吹本の魅力と言うか?心配がこの後、悪い方に出てしまう事となる。
これは民安が場外でパワーボムを仕掛けているのではない。(写真左側)
場外ダイブ時にロープに足を引っ掛け、バランスを崩して落下する吹本を
必死で受け止めようとしたが、受け止めきれなかった民安の姿である・・・
素人目にも危険な角度で後頭部から首をフロアに強打して悶絶ずる吹本。
鈍い衝突音が響き渡って「あちゃ〜、やってもうた!」と肝を冷やされた。
おぼつかない足元でリングに戻り、さらに民安のバックドロップをも受ける。
すでに覚醒状態・・・いわゆるハイな状態となってしまっているのやろか?
心配そうな表情で、覚醒状態の吹本を見つめるフレディが印象的だった。

  

その後も激しい攻防が繰り広げられるも、宙に浮いたような足取りの吹本。
試合後の休憩時間にも、氷で首筋を冷やしながら陽気に振舞ってはいたが
心配する関係者達が消えると・・・体育館横で大の字にノビてしまっていた。
こういう姿を垣間見た時、俺はアマながらもレスラーの凄みを感じてしまう。
吹本クン・・・結して煽ってんのと違うから、無理せんようにボチボチしてや。

  

試合に戻ろう・・・ZUNZUNが吹本を場外でアームロックに捕えてる隙に
民安がフレディを十八番のサソリ固めで葬り、己の退路を白星で飾った。
浪花の長州力・民安亮に残された舞台は、あと1試合・・・だけなのか?
(まだ信用してないんか?おい・・・猜疑心、強過ぎやで!)
○民安亮/ZUNZUN(サソリ固め)吹本賢児/Xフレディクルーガ―
  

プロ修斗のエキシビション・マッチが民安の引退に華を添えた。
なんでも、この日出場の池本と民安は旧知の仲という事らしい。
と言われても・・・どっちが池本で、どっちが寺田なのかは不明?
なんにしても・・・一番強そうに見えるのはレフェリーを務めている
坊主頭の兄ちゃんである事は、俺を含めた観客全員の総意か?

  

エキシビションゆえ、次から次へと華麗な関節技や蹴り技が披露される。
本番でも膠着無しでこれ位見せてくれたら、もっと人気が出るんやろに?
俺的には悪いけど守備範囲外か?誰が強いかなんて興味無いもんなぁ。
プロレスでも誰の技術が突出してるか?人気が有るか?は、お構い無し。
自身の人生を四角いリング上にリンクさせ、己の生き様を見せて欲しい。
そんな奴こそ上の取れる・・・いや、銭の取れるレスラーと言えるのでは?
プロ修斗エキシビション・マッチ=4分1R 池本誠知 vs 寺田イサオ
  

守屋と船崎はJP2000頂上対決を提供して、民安引退に華を添えた。
思えば、この二人がJ2Kのリングに立つ事自体、凄い事なんやけどね。
裏でどんな話し合いが有ったのかは・・・見猿・聞か猿・言わ猿・書か猿。
願わくば最後はノーサイドで民安と絡んで欲しかったような気もするが?
それは今後の楽しみとして、温存して置いたと好意的に解釈しておこう。
試合前に両雄はガッチリと握手して、静かな展開で試合はスタートした。

  

しかしプロレスってえジャンルは、相手を殴って、蹴って、投げて、極めて
リング上で闘いというか・・・基本的に喧嘩を見せるのがウリなんやけど?
その喧嘩相手と実際は仲が良い時に、手の合う白熱した喧嘩が成立して
仲の悪い者同士にとっては、かえって喧嘩(試合)が成立し難いという・・・
なんという奥が深く難解な、不自然で摩訶不思議なジャンルなんやろか?
そこら辺りが僕みたいな一般常識人には、とても理解出来んとこですわ。

  

「たみやぁすぅ〜!」確かにそう叫びながら、サソリ固めを仕掛けた守屋。
試合後、某所で鑑賞したJP2000旗揚げ当初のビデオ・インタビューには
守屋と民安が並んで豊富を語る姿が収録されていた・・・覆水盆に帰らず?
当初は同じ道を歩んでいたはず・・・何処でどう道を間違えて行ったのか・・・
けどどちらの道も各々が信じて選んだ道・・・迷わず行けよ、行けば判るさ!

  

試合は手数で上回る守屋を、体格に勝る船崎が押さえ込んで行った。
守屋 vs 船崎という頂上対決を、どこまでレベルアップ出来るのかが
JP2000の今後の行方(鍵)を握っていると言えるのではないか?
船崎浩彦(体固め)守屋博昭

浪花の長州力・民安亮引退試合へ続く

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